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習慣にしよう!運動のススメ

病気になれば安静にした方がよいということは常識のように言われていました。特に、肝臓病では、一昔前までは、安静にして高タンパク・高カロリーの食事を摂るという指導がなされていました。しかし、現代社会に多い慢性病の全般において、運動することの大切さが見直されてきています。最近の研究で、肥満の方は肝臓病が進行しやすく、肝癌の発癌リスクが高いことが分かってきました。従って、現在ではバランスの良い食事を摂り、適度に運動することが推奨されるのです。
有酸素運動は、肥満の予防、脂肪の燃焼以外にも高血圧症や糖尿病の予防効果などもあり、肝臓病の改善以外にも有益です。また、筋肉を維持することは、糖分の貯留やアンモニア代謝などの肝臓の働きを補う効用も期待できます。
有酸素運動は、病気と向き合っている方の気分転換にも最適です。
是非適度な運動を習慣にしましょう!

総合監修:慶應義塾大学   加藤 眞三教授
慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程にて医学博士の学位取得後米国に渡り、 ニューヨーク市立大学マウントサイナイ医学部内科 主任研究官兼ブロンクス退役軍 人病院内科 肝臓病と栄養についてのレジデント。その後帰国し、都立広尾病院内科 医長, 内視鏡科科長など歴任し、現在、慶應義塾大学看護医療学部教授 (慢性期病 態学、終末期病態学)

●主な書著
「肝臓病教室のすすめ」 メディカルレビュー社 2002年
「肝臓病生活指導テキスト」 南江堂  2004年
「患者の生き方」 春秋社 2004年
「患者と作る医学の教科書」 日総研 2009年
「今日の治療薬」 2010年 南江堂
 
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